「確率モデルと最適化」分科会
代表者: 菊田健作(兵庫県立大学)
日本オペレーションズ・リサーチ学会研究部会「不確実性システムにおける意思決定」
(主査 木庭淳(兵庫県立大学),幹事 小出武(甲南大学))
との共催
日時:2014 年9 月13 日(土曜日)13:00〜17:00
場所:大阪工業大学うめきたナレッジセンター
プログラム
1. 最小コスト全域木問題のコスト分配ルールに対する公理的アプローチ
講演者:楠木祥文 大阪大学
概要:最小コスト全域木問題に対して、協力ゲーム理論の視点から、全域木のコストをエージェ
ント間でどのように分配するかが議論されており、種々のコスト分配ルール、分配ルール
の望ましい性質、および、それらの公理的特徴付けが提案されている。
本講演では、このようなコスト分配ルールに対する公理的アプローチを紹介する。
2. 高速道路上の電気自動車充電器設置台数モデルについて| 速度変化のあるモデル|
講演者:小柳淳二 鳥取大学
概要: 近年普及しつつある電気自動車ではあるが,高速道路を走ることになると充電器をサービ
スエリアなどに設置する必要がある.ガソリン車の給油よりこまめな充電が必要で,かつ
充電時間も長い電気自動車に対して,各場所での充電確率などを仮定した場合の適正な充
電器設置数台数導出のためのモデルについて述べる.
3. ネット人権侵害パトロールシステム
講演者: 吉冨康成 京都府立大学
概要:当研究グループで開発したシステムを用いて,「ネットいじめ」などの対策として、平成2
2年度から京都府内の小・中・高等学校を対象にネットパトロールを行ってきました.そ
して,京都府外での運用は,企業が担当しています.
平成25年度からは,「ネット人権侵
害パトロールシステム」の開発とテスト運用を始め,平成26年度には,京都府内を中心
として,システムのテスト運用を進めています.本講演では,本システムの構成要素であ
る,クローリング,自然言語処理,経験的手法を紹介するとともに,ネット人権侵害の実
像に迫ります.